財布を拾って交番に届けたけどちょっと後悔した話～②落とし主登場～
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何年かこのあたりに住んでいるものの、近くに交番を見かけた記憶はない。
スマホで検索してみると、周辺に2ヶ所あることがわかった。
しかし、一番近い方でも徒歩15分。しかも行こうとしていた公園とは家を挟んで反対方向・・・
「しゃーない、行くか」
交番はこんなところにあったのかという場所にありました。
しかもめっちゃボロい。中に警察官の姿もない・・・
「パトロール中」
マジか・・・。
備え付けの電話で電話してみると、「10分ほどで警察官を向かわせます」とのこと。ここまで15分かかり、プラス10分待たされることが確定。
手続きくらいすんなり終わればいいけど・・・
「お待たせしました」
10分後に警察官が到着。若いおにいちゃん。
簡単な説明を受けながら届けを書いていると入り口付近で若い男女2人組がこちらを覗いていることに気付いた。なにか困ったことがあって急いでいるというよりも、テーブルの上のものをじっと見つめているような・・・
「あれ？もしかして・・・」
確認するとやはりこの財布の落とし主でした。
おー見つかってよかったよかった。これでここまで来た苦労が報われるな！
しかしどうも警察官の顔が曇っているようす。あれ？おにいちゃんどうしたの？
「いやー実は・・・」
⇒次回へつづく
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